クボタタケシ
『NEO CLASSICS 3』
1991年、伝説のラップグループ、キミドリのラッパー/サウンドクリエイターとして活動を開始したクボタタケシ。1993年『キミドリ』と1996年『オ・ワ・ラ・ナ・イ 〜OH, WHAT A NIGHT!』、たった2作の公式作品を残すのみでキミドリはその活動を休止するが、クボタはその間から現在まで数々のリミックス、プロデュース、そしてDJとしての活動を継続中。なかでも1998年にスタートしたミックステープ「CLASSICS(1〜4)」シリーズはオールジャンルミックスの新しい扉を開き、東京から全国のクラブまで熱狂的なフォロワーを生み出した。これらのミックステープは現在、中古盤市場で10,000円を超える価格で取引されるレア作品となっている。2008年9月に発売された『NEO CLASSICS 2』に続く、MIX CDシリーズ第3弾となる本作は、前2作同様に最近のクボタのプレイを凝縮したような、国籍も世代も超えた「真のオールジャンル・ミックス」と呼ぶにふさわしい内容に。
CAT.NO – NFCD-27203
FORMAT – MIX CD
PRICE – 2625yen(tax in)
RELEASE – 2009.11.25
BLAST HEAD
『IN WATER DISCO E.P』
都会の中に突如として現れた<楽園>を想起させるBLAST HEAD通算6枚目となるアルバム『NU ISLAND』から待望の12inchアナログカット。大胆かつ繊細に施されたサウンドコラージュが、自然界と宇宙を往来するかのような七変化のサウンドトリップを生み出しフロアを沸かすであろう一曲!さらにBLAST HEAD“初”となるリミックスを、UKブレイクビーツシーンでROCKERS HI-FIやLIGHTNING HEAD等、幾多のプロジェクトに於いて確かな足跡を残してきたが手がけたスペシャルな一枚!
小鳥のさえずり、バスの警笛に人の雄叫び、パーカッションにフルート、サックス、スペイシーなシンセ…ラテンやファンク、アフロなど様々な音楽的要素を見事に抽出&ブレンドし、ジャンルの垣根を破壊し、エレクトリックミュージックの新境地に挑戦するBLAST HEADの真摯なスタンスを感じることが出来る好楽曲を待望のヴァイナルカット。渦巻くダイナミックなサウンドコラージュや息を呑むドキドキな展開は今回も健在で、DJ HIKARUの現場からのフィードバックが色濃く反映されている。DJがフロアで鳴らすことも想定内な極上サウンドメイクで、心地よく刻まれるキックとドラムスでステップを踏まずにはいられない。テクノやハウスの疾走感とファンクのうねるような太さを合わせ持った、未来的であり土着的、はたまたその中に存在する楽園を想わせる楽しさ満点のトラックとなっている。さらに今回はこの楽曲を、90年代、良質なクロスオーヴァーな楽曲が数多くリリースされる中で、そのソウルやファンクを経由したダブ解釈が高い支持を得た〈ROCKERS HI-FI〉、JAZZANOVAメンバー主宰のSONAR KOLLEKTIV傘下に設立されたドイツのレーベルBEST SEVENから2002年〈LIGHTNING HEAD〉名義でリリースした、ラテンとダブを掛け合わせた名盤『STUDIO DON』、DJ HIKARUも現場でプレイし話題となったスヌープドギードックを10人編成バトゥカーダスタイルでカヴァーした〈MAGIC DRUM ORCHESTRA〉、そして昨年は再び〈LIGHTNING HEAD〉名義で、UKの新レーベルLION HEADからアフロビートへとアプローチした7inchのリリース等々…揺るぎない音楽性と共に着実な活動を続けてきたGLYN BUSHことBIGGA BUSHが独自の視点で再解釈しリミックス。誰もメスを入れたことのなかったBLAST HEADの世界に新たな彩りを加えた。オリジナルのダブバージョンとも取れるドラムとベースの形骸化、ネタの再構築、さらにはBIGGA BUSHにしか出せないであろう独特の雰囲気を持ったアフロビート。熟考されたその構成は一聴しただけではなかなか味わい切れない深い中毒性を持っている。オリジナル楽曲のバウンス感は損なうことなく、グルーヴィーなエレクトリックピアノによる味付けのみで全く新しいものへと再生させた、高い音楽性を伴った楽曲構成によってその類稀なセンスを見せつけた好リミックス!またアートワークには2nd以降、BLAST HEADの12inchおよびDJ HIKARUのMIX CDのジャケットすべてを担当してきたKIZM氏が制作した、アルバム『NU ISLAND』用のデザインを、Coffee & Cigarettes Band、KINKA、三宅洋平などのデザインをてがけているJIMBOがリエディット。楽曲とともに新たな息吹を吹き込んだ。日本を舞台に活躍する気鋭のクリエーターの感性と、海を隔てたところで活躍する音楽家の志、そのシンクロ二シティが果たしてどんな新しい楽園像を見せてくれるのか…楽しみな一枚である。
CAT.NO – RMT-AL023
FORMAT – 12inch
PRICE – 1575yen(tax in)
RELEASE – 2010.9.
風祭 堅太
『MARGINAL COLLECTIVE E.P1』
中近東からバルカン半島、中南米、そしてカリブ諸国…国や人種を超え、クリエイター の想像力によって辺境にあるものたちの意識を繋いだ『MARGINAL COLLECTIVE E.P』 が完成!DJらしい観点から、2010年東京での現場温度を色濃く反映した4曲をコンパ イル。長年に渡るDJ活動の延長線上に生み出されたRDIMENTSからのMIX CDも話題になったことも記憶に新しい風祭堅太、待望の初オリジナルを収録。
土着とデジタルの絶妙なバランスを、サイレンやディレイといったレゲエマナーを継承し、ブレイクビーツで表現したクンビアチューン『Alasca』。コロンビアの祝祭やダンスの雰囲気をしっかり残しながらも、ミニマリスティックに熟考された絶妙な音の抜き差しによる「ハ メ」がフロアで最大の破壊力を発揮する。タブラ音が轟き、WONDERWHELLレーベルのNicodemousを彷佛させるディープなエスニック チューン『MelithaDance』。中盤以降のエレクトロ×ダンスホールのような展開はまさにオリジナル。一貫した音楽性を保ちながらも、 ジャンルレスにツボを知り尽くした風祭堅太の現場経験値の高さがうかがえる好チューン!
CAT.NO – RMT-AL021
FORMAT – 12inch
PRICE – 1575yen(tax in)
RELEASE – 2010.8.